第1章

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「護衛?決まってるじゃない」  にこやかに笑う彼女に、俺のスケジュールは無視かとカンナは肩を落とした。  幸い大きな任務や遠征なども入っていないはずだから、エティアの護衛任務に就くことには問題ないだろう。 「あと、エイミーも行けるかしら」 「あいつの小隊も特に大きな予定は無かったから、大丈夫だろう」  カンナは返事を聞いてエティアが嬉しそうに微笑むのを見て、後でエイミーとユウヤにもパルスミンのこと話さなきゃなと頭の片隅で思った。  綾川ユウヤ・エイミー夫妻のことを考えると、あまりパルスミンには連れていきたくないのだが…雇い主の意向とあれば無下にもできない。
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