第1章

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 惑星パルスミン  カンナたちが住むこの惑星とはおよそ600万光年離れた場所にある新興の惑星で、開拓が始まってまだ2年ほどである。  開拓優先でまだ人々の本格入植はされていないが、それでも開拓に従事する数百人が住んでいる。  カンナがパルスミンに行くことに乗り気じゃないのには、大きな理由がある。  実はパルスミンにはまだまだ眠ったままのエネルギーが存在し、そのエネルギーの利権を巡り争いが続いているのだ。  いくつかの会社がパルスミンに入り発掘を進めているが、話では一番大きなエネルギー資源が眠っている場所をどの会社が掘り出すかで揉めているらしい。  話し合いなどで決着がつくはずもなく、やがてライバル会社への妨害から戦争へと発展してしまったのだ。
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