第1章

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 いっそのこと政府が管理してしまった方が早いのでは?と思ったら、そういう話に詳しいジュンが説明してくれた。  パルスミンに入っている会社の6割はオリンピア船団で、あとの4割は他の船団や近くの惑星の会社であり、仮にオリンピア船団の政府が取り仕切るとなったら、他の所が黙っていないということらしい。  それで戦争になって発掘が進まないのなら、元も子もないのでは…と思ってしまう。 「それで、パルスミンにはいつ行くんだ?」 「5日後よ」 「…お前、ギリギリまで黙ってたんだろう」 「バレた?」  早めに言ったら考え直せと言われるだろうからと、予防線を張ったのだった。  さすがにもう今からではライブをやらない訳にはいかない。  カンナは覚悟を決めて、エティアが何事も問題を起こさないよう祈るのみだった。
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