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那緒が蹴散らした敵をよけながら坊華も前へ進む。もちろん坊華も気づいている。その敵のマークを、反逆の証を。
「…くっ、予知夢がこれほどまでに強いものとは…」
鴉は愛武器の「錦」を舞わしながら敵を倒す。
「反逆者、ですか。改造されていますね、面白い…」
しっかりと証拠を写真に収め、チームの元へと急ぐ。街は目の前であった。
「はぁあああ!!」
大輝も反逆者との戦闘を交えていた。どんどん迫ってくる相手に銃を打つのは難しい。だから銃を振り回すことしか出来ない。魔法を打とうにも、魔力を溜めれないのだ。
「くそっ、鴉さんについて行くんだった…!?」
突然、大輝に重い一撃が直撃する。明らか先ほどの敵とは違う痛みだ。しかし長銃では耐えきれず、家の壁に当たってしまう。
「真麓 大輝くん?初めまして」
「誰だ、お前」
「『夢魔術師』白夜と申します」
夢魔術師、それは「アークス」の中でもごく少数の能力の者。名の通り、夢に関する魔術を得意とする、黒魔法使い。
白夜の額には反逆者の証が記されていた。大輝は全て理解し、白夜に銃を向け一気に打つ。
「Went out ,the dream.(消えろ、夢よ)」
白夜に向かって打たれた銃弾は空間により消える。大輝はにっと笑うと次の攻撃に仕掛けようとする。
「ふふふ、Open, the dream(開け、夢よ)」
白夜の言葉通り空間が開き、攻撃を仕掛けようとした大輝に、先ほどの銃弾が突き刺さる。
「大、輝?」
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