第1話

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「いやっ!…はぁ…またこの夢…」 春咲朝陽、両親が付けてくれた名前だけど、私には似合わないと思ってしまいます。 「行ってきます」 今朝みた夢、中学生の時にした告白のあとから私は人が怖くて友達もつくれず、教室の隅で過ごす毎日でした。 そんな私にも少しだけ楽しみがあるんです、それは 「クロ、元気だった?ごめんね?今日はこれだけしか持ってこれなかった」 高校1年の冬に通学路で見つけた真っ黒な子猫にエサをやることなんです。 エサといってもただ朝食のパンを少しだけあげるだけなんですけどね。 「もう5月ですね、どうですか?まだ寒いですけどすぐに暑くなりますよ?」 にゃ~ 「そうですね、それでは行ってきます」
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