V3号

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V3号

長距離ロケット砲(実在) 別称: ・ホッホドルックプンペ ・タウゼントフスラー(ムカデ)砲 ・高圧ポンプ砲 *(呼び方が多い) 第二次世界大戦中 ナチスドイツ製 連続発火で加速させる「ムカデ砲」(高圧ポンプ砲) この長距離ロケット砲は報復兵器V3号と呼ばれていた。 このV3号は、全長150mという非常に長い砲身に数mごとに枝が付いていて、ちょうど魚の骨のような格好をしていた。 これらの枝のパイプ(薬室)には、それぞれ爆薬が詰めてあり、ロケット弾が発射されると、次々に爆発して弾丸のスピードをつけていくという仕掛けであった。 この増速装置により、発射初速は毎秒1500mというものすごいスピードが出た。 まさに“スーパーガン”である。 ロケット弾が通過していく直後に、個々の薬室(2個1組)に電気点火されるよう設計されていた。 ロケット弾には小さな翼が装着してあり、弾道の安定性が考慮されていた。 ヒトラーはこの射程150キロに達する高圧砲に大きな期待を寄せ、ドイツ軍の占領下のフランスに「秘密基地」を築き、ロンドン砲撃による“報復”を果たそうとしたのである。 image=474322151.jpg
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