第1話

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触れてしまえば壊れてしまいそうな程繊細で… 美しいから壊したくなる ゆっくり手を延ばし… 触れる前に気持が揺らぐ… 触れたい…壊したくない… 失いたくないよ…君を… 小さく震える僕に 触れたのは君だった… 小さくて暖かくて… それでもしっかり僕に触れた 怖がっていたのは僕だけだった… 失う怖さから逃げていたのは… 僕だけだったんだ 頬を伝う雫をゆっくり君の指がなぞり にこりと微笑む
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