プロローグ

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――私立星城学園 理事長室 誠也「お願いだっ!!和泉(イズミ)君っ!!」 パンっ!と顔の前で手を合わせ、そう叫んだのは、全寮制の男子校である、星城学園の理事長の成城誠也(セイジョウセイヤ)である。 京「嫌だ」 対して涼しい顔で拒否を示したのは、代々家に伝わる伝統を厳しく守る和泉家の跡取り、和泉 京(イズミ キョウ)。 彼は今日、星城学園中等部の卒業式を終えたばかりだ。 春には、星城学園高等部に入学予定である。 誠也「そう言わずに!!君しか出来ないんだよ、風紀委員なんて!!」 京「そんな面倒なことはしたくない」 誠也「面倒なのはわかってる!!でも、うちの高等部の男子生徒達をを仕切れる力を持ってるのは、もう君くらいしかいないんだよぉ~!!」 京「…何で今さら?この学園の高等部が荒れてるのは昔からだと思うけど」
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