顔合わせK-①

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顔合わせK-①

《霧華の独白》 私、高槻 霧華がこのアンダーワンダーランドに来たのはつい最近だ。 元々は一緒に死んだ姉と共に来る筈だったのだが、なぜか私は一月ほど遅れて此処についた。 理由は今も不明だ。 此処に来る前に会った神様ですら「分からない」と言っていた。 まあ、それは置いておこう。 私は いや、アンダーワンダーランドに来る人間は例外無く死亡直前の記憶を失っている。 私もその例に漏れず記憶を失っている(というか、例に漏れていたら此処に来ていない。) その為だろう。 私は此処に来た直後、私と同じく“被害者”であった最愛の姉を“加害者”と錯覚し意識不明まで追いやってしまった。 私の悪い癖は『思い込みが激しい』『やり過ぎる』事だ。 その悪い癖を完全に姉にぶつけてしまったのだ。 幸い、意識を取り戻した姉との壮絶な喧嘩を経た私は、『姉を加害者と断ずる必要がなくなる』分の記憶は取り戻した。 お陰で姉とは仲直りが出来たのだが…
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