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舞は舐められないように、プレゼントされた黄色の奇抜なデザインのワンピースに着替えて中野駅に向かった。
舞は中野駅前の公衆電話から電話をした。
何度電話しても留守番電話になってしまう。
舞は仕方なくイーグルマンションを探す事にした。
イイグルマンションは男の言った通り、徒歩5分ぐらいの場所にあった。
タイル貼りの小綺麗な15階建てのマンションで新築みたいだった。
エレベーターに乗り3階で降りた。
向かって左側の角部屋が305号、すぐに見つかった。
ドアの中心部分に、メモ用紙が貼り付けてあった。
『ちょっと急用ができたので、中で待ってろよ。
冷蔵庫に果物や飲み物があるから自由に飲んでいいよ。
退屈なら映画でも。
いい大人から→子供へ』
もしかしたらアイツ、中に潜んでいるかも知れないわ。
舞は五感を研ぎ澄ませながら擦り足で進む。
舞は5メートル以内なら、相手の気を肌で察知する能力を持っていた。
それが拳法3段の腕前であった。
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