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「ゴメンなさいね。
孝は口は悪いけど、とてもいい奴。
あら、ごめんなさいね。
のろけちゃって」
麗子が冷蔵庫からビールを取り出して、舞に渡しながら言った。
「ねぇ、舞ちゃん。
あなたさえ良ければ一緒に此処に住まないかしら。
あたしもあなたの事を口実に此処に引っ越してくるから。
そうしてくれたらあたしも助かるんだけどなぁ」
「はい、宜しくお願いします」
舞が、孝を視線で追いながら呟いた。
孝は16畳の居間のソファに、倒れ込むように寝ていた。
(もし……孝が襲ってきたら、痛め付けてやるんだけど。
でも助かったわ。
寝る所は確保したから、後は仕事か)
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