幻夢

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「見える!……はっきりと……」 リルは夢を見ているんだろうと思った。 (夢にしては、あまりに生々しいわ……赤や黄色の花の香りが微風に乗って鼻腔をくすぐる……) リルは混乱した思考にとまどっていたような上ずった口調で呟く。
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