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私立舞空高校。
「あれ?菅野君もう家に帰っちゃったのかな?」
「えぇ~!明日の合コンで素敵な彼氏をゲットできる方法を占ってもらおうと思ってたのに~!」
ここには学校内で大半の生徒や先生がその名を知っている程に有名なある男子生徒が通っている。
「へぇ~、アンタあの天才占い師君に今日の小テストで出る問題の内容を占ってもらったんだ・・・。」
「ホント凄いんだよ菅野君。昨日聞いた占いの内容と今日の小テストの問題がもう驚く位にドンピシャ!お陰で高得点が期待できそうだよ~♪」
先祖代々占いを生業にしている家系に生まれた彼もまた天才的な占いの才能を持っており、その腕前はまさに百発百中。
「そう言えば鈴木先生、今の旦那さんと結婚出来たのって菅野君の占いのお陰って以前言ってましたよね。」
「そうそう。菅野君の占いの通りの服装とアクセサリーをして、占いで言われたレストランに彼とデートに行ったらね、なかなか私にプロポーズをしてくれなかったヘタレなあの人が真剣な目で『結婚しよう。君の事を絶対に幸せにしてみせる。』って・・・。今の彼とのラブラブ新婚生活のきっかけになってくれたあの天才占い師さんには感謝しなくちゃね♪」
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