神也の宿敵

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~放課後,下校~ 「………」 「兄貴?どうしたんすか?」 「ん?あぁ…」 神也が考えていた事は今朝の不良どもの事である… 「真人…」 長谷川 真人… 中学時代に神也と戦った奴である…何故やり合う事になったか…それは二年前に遡る… 今は落ち着いた神也であるが中学時代は全ての不良から「死神」と呼ばれ恐れられていた… その時神也と肩を並べていたのが「鬼神」と呼ばれていた,長谷川 真人である… 死神と鬼神…どちらが上か…地元の最強を賭け激突した二人だった…歯は折れ,拳はひび割れ,顔は既に形を留めていない… そして…神也の蹴りが真人の顎を砕いたのである…しかし顎を砕かれた事により真人は食事をとる事も喋るのも容易で無くなってしまった…今は何とか元に戻ったものの,神也はそれ以来,降り懸かる火の粉は振り払うが自ら喧嘩をうる事は無くなった… 「にき…兄貴!」 「ん…?達也…どうした?」 「こっちの台詞ですよ!ぼーっとして…どうしたんすか?」 「なんでもねーよ…帰るぜ…」 「…?」
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