1/2
前へ
/18ページ
次へ

私はマチルダに美味しい食事をさせたいと考えるようになった。 もう自分だけが満足する食事なんて用はない。 以前のマチルダは淡白な食生活で貧弱な食事でも満足していた。 でもマチルダが早く元気になって欲しい。 それには美味しい食べ物をマチルダに食べさせるしかない! グルメの私がマチルダの為にできる唯一の解決策だった。 それから私は日々の食材探しでマチルダの傍を離れることが多くなった。 しかしマチルダは私の御馳走を喜んで食べてくれるし次第に彼女の体調も回復に向かってはいる。 マチルダは私に感謝してくれる。 『こんな美味しいモノ、食べたことない、ジャンヌ有り難う』って! マチルダの言葉がとっても嬉しい。 数日も経てば彼女は元気になるに違いない。 大事な友達の為に頑張れるのって気持ち好すぎだ。 こんな清々しい気分は初めてかもしれない。 感じる、新鮮な喜び… 今まで自分のことしか考えていなかった私。 マチルダのおかげで大切なことに気付くことができた。 私こそマチルダに感謝すべきなのかもしれない。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

35人が本棚に入れています
本棚に追加