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マチルダは私の腕にすがり体を震わせ呟く。 『ジャンヌに良くして貰えて嬉しい。こんなことしか御返しできないの…』 そして彼女は私の身体に身を寄せ腕と脚を絡めつけ私の胸に顔を擦りつける。 私にとっては擽(クスグ)ったいだけなのだが、マチルダは懸命に愛撫してるつもりのようだ。 健気な彼女が意地らしくて感極まる私。 私は彼女の華奢な身体に我が身を重ね抱擁した。 マチルダは小さく可愛らしく、まるで幼い子供を抱いてる様で変な気分になる。 でもマチルダは私なんかより、ずっと経験を積んでいて大人だった。 無垢な私は次第にマチルダに魅惑される。 いつしか私はマチルダの虜になっていた。 空虚だった私の心はマチルダへの恋心で満たされていく… もう、マチルダなしでは生きていけない!
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