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阿「で、あんた何者なんだ?」
カ「…何者かと聞かれましても、只のカインですよ」
神「じゃあ、棺桶で何してたの?」
カ「眠りについていました」
阿「だから何で寝てたんだよ?」
カ「正確に言えば眠りについて、再び起こされる時を待っていた
と言ったところですね」
やっと神威さんに起こされたんですよと付け足す
阿「そうか。で、これからどうすんだよ」
カ「?棺桶を開けたのは神威さんでしたよね、でしたら私は必然的に神威さんに仕える事になりますね」
神「ん?どういうこと?」
カ「あの棺桶に文字が描いてあったのは見ましたよね?あれには術が掛かっていまして、資格が無い者には開けられない様になっています」
つまり資格が無い者が触れると、
その者は砂となって無くなります
阿「おいおい、メチャクチャだなぁ。このすっとこどっこい。
それでその資格って何だよ」
カ「“血を追い求める強き者”ですよ。大体の方は強き者の方で引っかかりますね」
そういって微かに微笑む
神「へぇ~面白い。ねぇ阿伏兎、カインを第七師団に入れてもいいよね?」
そういって嗤う神威に、溜息を尽きつつ阿伏兎は無言で頷く
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