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「白くて綺麗な肌だな……、」
翔君に背を向けて着替え始めた私の後ろから響いた声に、鼓動が高鳴り身体が震えた。
「あ、ありがとうございます。」
「なあ、触ってもいいか?」
身体に触れるって事?
これもお仕置きの一部なら断ったり出来ないよね?
「は、はい……っ、」
私の背中に優しく触れる翔君の手の動きに全神経が集中する。
身体が熱い。
胸がドキドキして心臓が壊れそう。
「すげぇ柔らかい。」
翔君の低く甘い声に心が震える。
私の身体に触れる翔君の指先の優しい動きに、胸が締め付けられて泣きそうになる。
「っ、ん、翔君――…、」
「ん?どうした?」
「大好き。私、翔君の事が大好きです。」
「杏樹――…、」
震える声で翔君への気持ちを口にした私の身体を、背中から包み込むように抱き締めた翔君は、優しい声で私の名前を呼んだ。
「私の名前を呼ぶ翔君の声、私に優しく触れる翔君の手、私を見つめる翔君の瞳、全部が大好きです。心から溢れそうで泣きたくなります。」
「俺も杏樹と同じ気持ちだ。杏樹の声、杏樹の澄んだ瞳、杏樹の白くて柔らかな肌、俺の手を握る杏樹の小さな手、全てを愛してる。」
翔君の言葉を聞いた私は、背中から回された翔君の腕を解き、翔君の首に腕を回して抱き締めた。
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