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「杏樹も笑顔になったし、学校へ行く準備するか?」
「はい!!」
翔君に抱き上げてもらって『エンジェル』に乗り、部屋を出て学校へ行く準備を始めた。
「俺も着替えて来るから待ってろ。圭介に迎えの連絡も入れておく。」
「はい!!分かりました。」
翔君は毎日、圭介さんに学校まで送ってもらってるのかな?
そういえば圭介さんは何歳なの?
私達より年上だと思うけど、はっきりとした年齢が分からない。
凄く気になる。
「杏樹、着替えたか?」
「はい!!」
「もうすぐ圭介が迎えに来るから下で待つか?」
「はい、分かりました。あっ、お土産……、」
思い出して良かった。
圭介さんの年齢について考えてたから、また忘れる所だった。
「おい、杏樹。どうした?」
「あの、これ……、翔君のお父様達へのお土産なんですけど、この間お渡しするのを忘れてしまったので、翔君からお父様達にお渡ししてもらえませんか?」
渡し忘れていたお土産を鞄の中から取り出し、翔君に差し出した。
「ああ、親父達への土産か。今日は姉貴が溜まり場に来るみてぇだから、杏樹が直接渡せばいいんじゃねぇか?」
「え?お姉様が?」
溜まり場にお姉様が来るなんて初めてだよね?
翔君に用事でもあるのかな?
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