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「……あの、圭介さんに聞きたい事があるんですけど、運転中でも大丈夫ですか？」
「はい、大丈夫ですよ？俺に聞きたい事って何ですか？」
「私、ずっと気になっていたんですけど、圭介さんは何歳ですか？」
「俺の年齢ですか？２１歳です。」
「２１歳なんですね。圭介さん、教えて下さってありがとうございます!!」
今２１歳という事は、今年２２歳になるって事だから、圭介さんは私より６歳年上って事になる。
そういえば、圭介さんは翔君よりも年上なのに、どうして翔君に対して敬語で話すのかな？
翔君が白龍の総長だから？
暴走族の世界って色々厳しいルールがあるみたいだから、覚えるのも守るのも大変そう。
「おい、杏樹。」
「はい、何ですか？」
あれ？
翔君、何だか不機嫌そう。
急にどうしたのかな？
「圭介の年齢が気になってたって何だ？」
「……え？」
「圭介の年齢が杏樹に関係あるのか？」
「え、えっと……、あの……、」
翔君、本当にどうしたの？
私が圭介さんの年齢を聞いたから怒ってるの？
「ふっ、あははっ!!」
「おい、圭介。笑ってんじゃねぇよ。」
いきなり笑い出した圭介さんの声に驚いて、翔君に向けていた視線を圭介さんに移すと、圭介さんは肩を震わせながら、両手でハンドルを叩いていた。
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