プロローグ

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俺は神威 神楽(かむい かぐら)。 何のへんてつもないただの高校二年生。 ――な訳がない。 そう。俺はライトノベル、俗に言うラノベの世界の中に生きている。 そして唯一この世界(ラノベ)の展開(ストーリー)を知ることができる存在だ。 簡単に言えば、未来予知の能力みたいのがあるってことだ。 もっと分かりやすく言えば、 「俺、強ぇwww」 みたいなことだってできる。 だって相手の動きが“解る”んだからな。 そして俺の家は代々退魔士をつとめている。 だから神威 神楽なんてふざけた名前がついている。解りやすい設定だ。 退魔士だから神楽なんて安直過ぎんだろ。このラノベの作者は絶対手抜きだ。 友人なんかと話しながら、 「あ、これネタになんじゃね?」 「おもろそうだな。やりゃいいじゃんw」 みたいなテンションで書かれたに違いない。 もしくは、 「イィィィヤッホオォォォォォイッ!!」 のような深夜テンションで書いたに違いない。 主人公の俺が言うんだ。間違いない。
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