では、チXXを

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そこーー彼女の指差す床の上には、旅館の夕食で出てくるお膳ぐらいの大きさの小さなテーブルが置かれていた。 小さいけれど、テーブルは凝った造りで、天板部分は金糸や銀糸を使った細かい刺繍の入った天鵞絨のような紫色の布で覆われていた。 僕は言われた通り、テーブルの前の床に座った。 床の上には、ふかふかした絨毯というか、マットのようなものが敷かれているので、座ることに抵抗はない。 このテーブルはどう使われるんだろう? 何か女性に対する捧げ物的なものを置いておくのか? それとも、逆に女性から何かを受け取ってここに置くんだろうか? なにぶん、エロイスの文化については何の知識もない。 挨拶についても例のヌプヌプしか教わってない。
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