では、チXXを

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あの役人たちは、挨拶はヌプヌプだけ覚えておけば十分だ、とか言っていたが、とんでもない間違いだった。 たぶん、彼らも何も知らないんだろう。だって、地球人の中にエロイスのお姫様と会ったことのある人間なんて一人もいないはずだから。 だから、これが地球人類としての初めての体験、初めて得る知識になる。これから習うことは、僕がーー地球を代表する留学生に選ばれた僕が地球に持ち帰らなければならない知識の一つなのだ。 僕は集中して、彼女の次の言葉を待った。 「では、チXXをお出しください」
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