さては血祭り、夏祭り

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ヤンデレ「もう何度目になるか分からないけど・・・」 (そう言いながら目をこっちに向ける。目を背けたくなるほどに、その視線はただ真っ直ぐに俺に注がれていた) ヤンデレ「あたしと、付き合ってください」 ドーン 俺(怖くなるくらいに澄んだ目をしている) パラパラ・・・ ヤンデレ「何度目だろうね?言ったの」 俺「・・・五度目、かな?」 ドーン・・・ ヤンデレ「覚えててくれたんだ。何度目だって、本気だよ」 俺「・・・」 ヤンデレ「今度こそ、答えて。・・・お返事ください」 ドーン・・・ パラパラ・・・ 俺「・・・あー・・・」 ドーン・・・ パッ・・・ 俺「俺、良くわかんねぇんだ・・・」 俺「付き合う、ってこと、よく分かんねぇし、お前にどう接したら良いのかも全然見当つかねぇ」 ヤンデレ「・・・」 俺「・・・こえーんだわ。このまんまで居られたら、ずっとこのまんまでいられたら、ずっとずっと楽しいと思うんだよ」 ヤンデレ「・・・ずっと?」 俺「・・・付き合ったら、今みたいにお前と接せなくなるかもしれない。付き合ったら、いつかお前のこと嫌いになるかもしれない。俺は、俺の、俺の心変わりが本当に」 ドーン パァァッ 俺「うわっ!?」 (特大の花火が弾けた瞬間、俺はヤンデレに組み敷かれていた) ヤンデレ「・・・ないでよ・・・」 (胸元をものすごい力で締め上げられていた。息が詰まりそうになった) ヤンデレ「・・・なめないでよっ!!!」
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