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(言葉を尽くすのも、探すのも止めた)
(口にしたのはたった一言だけ)
(幾つもの分岐を潰して、一つだけの未来が残った)
(希望なのか、絶望なのか。まだ知らない)
(今は、今だけは、『ヤンデレ』-雨崎なゆた を照らす花火の光が見える)
(なゆたは、なゆたの輪郭は、影となって何度も浮かび上がっては、闇に溶けて消えて、また浮かび上がってを繰り返した)
(打ち上げが終わり、何もかもが闇に包まれて、薄ぼんやりと星明かりの下に俺たちが浮かび上がるまで、ずうっと、そうしていた)
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