お兄ちゃん

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そんなある日、お兄ちゃんは事故にあった。 幸い命に別状はなかったものの、右腕、両足を骨折した。 お兄ちゃんの甲子園出場はなくなった。 それからお兄ちゃんはお父さんやお母さんや私に辛く当たるようになった。 私がお兄ちゃんの側に寄ると「邪魔だ」と言われ、お兄ちゃんの腕に触れると「触るな」と振り払われた。 優しいお兄ちゃんは何処へ行ってしまったのだろう。
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