第一章~歌姫≠人間~

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そもそもウタヒメボックスの選ばれ方とはVOCALOIDであるコイツらが自分の意思で決めるものなのだ。 性別が違うやつが良い、と言っても波長が合わなければ意味がない、というより性別が違うと波長の種類自体が違うのだ。 なのに俺はミクに選ばれてしまった。 学者や研究者どもは誤差動やらバグやらと言っているが、俺はなんとなく違うと思う。 「ねぇ今日皆に会えるんでしょ?早くいこいこ!」 「へぇへぇ」 俺は適当に返事しておく。 ちなみに今日はウタヒメボックスたちの精神状態が安定したということで会合する事となっている。 言い忘れてたがウタヒメボックスに選ばれてからの数週間はとてもじゃないがマトモな精神状態じゃいられない、何故なら自分の中にもう一つの精神が入ってくるのだから、ちなみに俺はずっと情緒不安定な状態だった。
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