悪魔来たりて

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「部屋全体が突然黒煙に覆われる。 黒煙の中心部から疾風がおこり、中心部から次第に黒煙が晴れていくとソコには…… とかって演出はないの?」 「無いですねえ っていうか、何なのですか? その演出?」 「え? 悪魔ですよね?」 「悪魔ですよ?」 「じゃ何で寝ている僕のお腹の上に正座してたんですか?」 「何でって…… たまたま?」 「たまたまって何なんですか…… 悪魔さんに言って良いことか解りませんが、痛いんで取り合えずお腹の上から降りて貰えませんか? あ! 悪魔だから僕を苦しめて楽しんでいるのか!」 「あ! ごめんなさい! 痛かったのですね! 今退きますから…… 本当にごめんなさい、 お腹大丈夫ですか?」 そういって自称悪魔の女の子は、僕のお腹の上から降りて、僕の横に正座した。
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