Darling,Do you love me?

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追いかけてきそうにも思って、わざと車道から離れた横道に曲がって、少し遠回りして家に到着。 普通の6階建てのワンルームマンション。 その3階に私の部屋がある。 自転車置き場に自転車をおいてエレベーターで3階へ。 誰もいない自分の部屋の鍵を開けて電気をつけて、テレビをつけたら、とりあえずご飯。 翌日も同じ時間に同じコンビニで食料調達。 待ち伏せされていたらご飯は諦めて逃げるつもりだったけどいなかった。 やっぱりただのからかいだった。 安心していいのか、悲しんだらいいのかわからない。 ガッツリ食べたくてお弁当を買って温めてもらって。 うきうきで帰ろうとしたら、原付が2台、コンビニの駐車場に入ってくるのが見えた。 少し警戒して、さっさとコンビニを離れようと自転車を動かす。 「あっ!いたっ」 なんて悪ガキの声に、私は顔を見せないように自転車を走らせる。 「カズ、おりろっ。早くっ」 なんて声に追いかけてくるつもりだと察して、私は全力で自転車を漕いで死角になる角を曲がって、もう一度曲がって、また遠回り。 家の自転車置き場に入れる前に辺りの原付の気配を確認してから駐輪。 なぜか、なにか、変なものに目をつけられた。 そんなに私はからかってみたくなる女なのだろうか? でも明日は休みだし、明後日は昼だし、もう会わないだろう。 なんて思ったのは甘かった。 その次の22時あがり、コンビニにいくと悪ガキはいた。 素で無視して目的の食料調達をして、悪ガキが声をかけてこないから、そのまま安心して自転車を走らせる。 後ろに原付の低速音が聞こえてきて、嫌な予感がする。 私の隣に原付は並走。 隣を見ると悪ガキ。 「お姉さん、遊ぼ?」 なんのナンパだろう? 私が年上ってよくわかってるくせに、なんで声をかけてくるんだろう? というか逃げられない…。 これじゃ家に案内してしまう。 うどん冷めちゃう。 のびちゃう。 冷やしうどんにすればよかった…。 私は泣きたくなりながら、家の自転車置き場に自転車を停める。 「…ここ?お姉さんち。一人暮らし?」 原付に跨がったまま、悪ガキは声をかけてくる。 「…なんでついてくるの?」 「……一目惚れ」 「そんなの誰が信じるか。誰でもいいなら、他をナンパしなさいっ」 私は迷惑だっ。
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