Chapter 1

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  クラスメイトは中3の時とあまり変わって居なかった。 ほんの少しだけ他のクラスに行ったり、他のクラスから来てたり、編入組がいたりというだけで、なんのことはない。 LHR中もだらだらと近くの席の奴と話していた。 幼稚舎からずっとこんな感じだ。 代わり映えのない毎日。 けれど何不自由していない。 両親は健在でそれなりの稼ぎがある。 可愛い妹と格好いい兄もいる。 友達だってそれなりにいる。 付き合ったことはないけれど告白をされたこともある。 平凡、というよりは幸せな暮らしだろう。 だけど、つまらない。 そんな生活。  「それではこれでLHRを終わります。」 そんな先生の声で共にだらだらと席を立つ。 姫月達のクラスももうLHR終わったかな? そんなことを思いながら教室を出れば、他のクラスからも生徒が出て来ていた。 どこも終わってる頃合いか。 見知った連中と軽く会話を交わしながら、姫月達のクラスへ。 満「ん、終わってるな…。」 教室の中に残っている生徒は疎ら。 真ん中辺りにその輝く金髪を見つけた。 迷いなく近付くと、姫月と咲月、2人で数名の女の子に囲まれていた。 なんだ…? 姫「あ、満月のクラスもHR終わったの?」 満「え、あ、うん。」 ハーレム状態に戸惑いながら返事をすると、女子達の注目がこっちに集まった。 見たことのない顔。 多分編入組だろう。  「えっ? この子も兄妹っ!?」  「可愛いー!」  「名前なんていうのっ?」 俺が囲まれた。 ていうか誰だ可愛いって言った奴。 男にそれは言っちゃいけません。  「目も髪も姫月ちゃんと同じだね。」 そう。 青い瞳は3人一緒。 だけど髪だけは違う。 咲月だけが真っ黒で、俺達は金色。 咲月は、それを気にしている。 隠していても分かってしまう。 満「あー、うん、そうだね。」 返す言葉が分からず、適当に相槌を打つしかなかった。 ていうかなんなんだこいつら…。 教室には、姫月、咲月、俺、この編入組の女子達の他には殆どいなかった。 残っている生徒も帰り仕度を進めていた。 ただ1人、綾吊美月を除いて。  
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