俺とこの娘と学校生活

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「あれ、どこだここ?」 俺は朝目が覚めると知らない部屋にいた。 ベットから体を起こし周りを見渡す。部屋には勉強机、隣の本棚には少しばかり多く感じる量の少女漫画がならべられている。やたらと可愛い壁紙と綺麗に整理整頓された部屋はまさしく女子の部屋、といった見た目だ。 目を下に向けると熊の人形が手元に転がっていた。そこで初めて異常に気づいた。いや、確かに知らない部屋にいる時点で異常だけど、そんな事小さく思えるほどの異常だよこれ。 「俺の手、ちっさくね?」 なんか嫌な予感するんですけど。 恐る恐るベットからおり、身体を確認する。 「子供の身体になってらっしゃる!」 しかもそれだけではない。 「胸ぇ!?胸があるよこれ、どうなってんの!?」 俺の身体にはまだ未発達ながらしっかりと胸があった。 「鏡!鏡ねぇか、この部屋!」 俺は自分の身体を見たい欲求に駆られた。変な欲求だけど仕方ないよね、実際に駆られてるんだもん。そして幸いな事に部屋の一角に全身鏡が備え付けられていた。さすが女子の部屋だな、ナイス!そして鏡に映った自分を見て絶句した。 ショートカットの綺麗黒髪、二重の大きな目、形の整った鼻に唇。どこからどうみてもこれは… 「美少女だあぁぁぁぁぁぁ!!」 美少女になってしまったのか、俺!? 「朝からうるさいわよー!ご飯できてるから降りてきなさーい!」 この娘の母と思われる声にビクッとしつつも「はーい」という素っ気ない返事をなんとか返す。 「あれ、そういえば何でいままで自分の声が女の子なのに違和感なかったんだ?」 ま、いいかと特に気にはとめなかった。 それより俺にとっては初対面となる母とのやりとりをどんな感じですればいいのかに緊張していた。 しかし、なぜか不安はなかった。本能的に何の問題もなく母と話せると感じた。 何でだ?この娘にとっては初対面じゃないからか? と考えていても仕方ない。今日から俺のJS(女子小学生)生活が始まったのだった。
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