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篠田さんは12歳の女の子。小学6年生。
クラスでいじめにあっている。
それはある日突然始まった。
クラスの皆が一斉に篠田さんをシカトし始めたのだった。
一体、どうしてなのか?
親友の佳奈まで……。
「佳奈…」と話しかけても、悲しげにうなだれたままなのだ。
誰かが音頭を取っている?
意地の悪い男子、木津か猪田か?
ある日、遅刻して教室に入ると篠田さんの机に花瓶と花が飾られていた。
篠田さんは花瓶ごと花を床に叩き落とし、机に突っ伏し泣き出した。
「ひどい。なんでこんなことするの?」
黒板に向かっていた先生が突然鳴り響いた花瓶の割れる音にびっくりして振り向いた。割れた花瓶と床に落ちた花を発見して「誰?こんな酷い悪戯をするのは?…篠田さん悲しんでるわ。」と怖い顔になりクラスの皆をにらみつける。
クラス中が凍りついたようにシーンとなり誰も口を利こうとしなかった。
篠田さんは机に突っ伏しながら思った。もうダメ。このクラスではやっていけない。でも中学にあがればいじめもなくなる。きっとなにもかもうまくいく。
しかし、篠田さんは中学にあがれなかった。
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