♯2

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「おい、ミノタウロスはいたのか?」   「いや、客人。俺の目では確認できんかった。 しかし、あの化け物がいたら被害はこんなものでは済んでおらんぞ」   オーガ以上の強敵なのは理解出来た。   「戦った事が?」   「ある。幾度とな。 だが、討伐は未だ叶っておらん」   「何…!?アンタが出来ないなら、下手すりゃ国が滅ぶじゃないか! そんな強敵が二匹以上現れたら終わりだ!」   王国内で最強の男が倒せない魔物がいれば、当然そうなる。   「勝てはしなくとも追い払ってきた。 今のところあのクラスの脅威が二体以上侵入してきた事はないが、確かに貴公の言うとおりだ。 複数体現れてはひとたまりもない」   あっさりと認めてしまう。 しかし、有効な戦術も無ければ、解剖研究による弱点の発見も有り得ないのが現状だ。
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