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午後5時。
僕は保育園のみんなと一緒に遊びに来た。
お母さんが来るのは、いつも遅くて、6時ごろになる。
みんな、どんどん帰って行っちゃう。
そして、僕はいつも一人になる。
今日も同じだった。
5時20分頃から、だんだん人が少なくなっていった。
僕は、いつもの事だけど、いつもの事なのに、
寂しくなっていた。
きっと、それで、そのせいで、
僕は間違えて、カギを開けてしまったんだ。
…みんな、 止まった。
「 !」
大声をだして叫んだ。 だけど、声が聞こえなくて。
泣き叫んだ。
たくさん、静かに、泣いた。
とても時間が過ぎた …?
しばらくして、みんなが動いた。
何かに驚いた。
僕も驚いた。
それは、多分、さっき泣いた僕の声。ものすごく圧縮されていた。一瞬だけど、聞こえた。
みんなが僕の方を見る。また驚いている。
みんな、僕の泣き顔を見ていた。
またしばらくして、おかあさんが来た。
いつもより来るのが遅かったな。と思ったけど、時計を見るといつもより早くて、まだ6時45分になったところだった。
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