第7幕

14/14
401人が本棚に入れています
本棚に追加
/124ページ
「あはははは……はぁ。 全く、お二人は皆の腹筋を崩壊させる気ですか」 ひとしきり笑いまくると、溢れ出た涙を拭う。 (((いや、沖田組長しか笑ってませんが…))) 他の者が心の中で突っ込む。 「皆さん、すいません。お騒がせしたみたいで…」 バツの悪い颯は深く頭を下げると、皆は『大丈夫だ』と言わんばかりに笑顔で返し稽古に戻って行く。 その場に残ったのは颯・新八・総司の三名。 沈黙が続く中、口を開いたのは颯だった。 「あの…本当にすいませんでした」 頭を下げ、今にも泣き出しそうな声に二人は焦る。 「あ、いや、俺も。急に声かけたんだし…な、なっ総司」 「そ、そうですよっ、颯さんに非はありませんっ」 「いえ、そうではなく…それもありますが。 その、沖田さんの、事とか…」 沖田本人の了承も得ずに幼い頃の話を聞いたことに罪悪感があった。 誰しも触れられたくない過去の一つや二つはある、それを他人から聞き出すなんて、浅はかなことを―――― 落ち着いて考えれば考えるほど、自分はなんて馬鹿なんだ。 情けなくなり颯の瞳からいつの間にか涙が溢れ出す。
/124ページ

最初のコメントを投稿しよう!