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大学院を卒業した大人、見切速瀬(みきりはやせ)26才。
先生になるのが嫌で、小説家の道も諦めぎみになってしまった頃、お隣に可愛い美少女、木更看柄(きざみえ)が引っ越して来た。
しかし、名前は知ったものの、まだ木更看柄とは挨拶もかわしてないので、速瀬はなんとなく気まずく窓を後ろにして座椅子に座り、ミカンを手で 持て余していた。
だが、速瀬が気だるげに体勢を変えようとした時、玄関のベルが鳴った。
面倒臭そうに、速瀬は玄関の戸まで歩いて行き、扉を開ける。
すると、一枚のビラが、差し出された。
その紙にはこう書いてあった。
『💢この家から、出て行け💢』
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