幸せ

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昨日、私は栄太郎とキスしたあとどうすれば分からなくて、急いでその場を去った。 沖田さんに会わせる顔がなくて「急用ができた。」と言って、夜遅く雨に濡れて帰った。 今日、私は見事に風邪をひいてしまった。 「早く治さなきゃ……。」 目を閉じてベットにもぐり込み私はひとり寝ていた。 すると、玄関のインターホンが鳴った。 「誰だろう……。」 インターホンのボタンを押して、玄関の映像を確認すると沖田さんが立っていた。 「………。」 まだ沖田さんと会えるような気分じゃないけど……。 「せっかく来てくれたし……ちゃんと会おう。」 私は玄関のドアを開けた。 ガチャ 「総さん……。」 「二人だけのときは沖田さんでいいって言ってるでしょ。」 「はい、沖田さん。」 「真桜、昨日様子が変だったから心配して来た。寒い日だったのに雨の中帰ったし……やっぱり風邪ひいたんだね。顔が赤い……。」 「少し熱があるだけです。」 「……ご両親は?」 「いません。今日は私ひとりです。」 「……上がってもいい?」 「どうぞ。」
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