幸せ

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「沖田さん、私、大学を休学することになるかもしれません。」 「……何で?」 「……赤ちゃんが、私のお腹の中に…沖田さんとの赤ちゃんがいます。」 「それ……ほんと?」 沖田さんが震える手で私の頬に触れる。 「…はい。この前、病院に行ってきました。私、産んでもいいですか?」 「もちろんだよ!!真桜、ありがとう!!これで真桜は本当に僕のものだ!!」 抱きついてきた沖田さんはの体は震えていた。 「ダメだ!!嬉しすぎて震えが止まらない!!」 「沖田さんが喜んでくれてよかったです。」 「うん……でも真桜、子供ができたら僕のことないがしろにしないでね。僕が一番、子供が二番にして!!」 「もう…子供みたいなこと言わないでください。」 「…これからは、真桜も子供も僕が幸せするから。」 そして沖田さんは私を抱きしめたまま、私のベットに横になる。 「子供の名前、何にしようか?」 「そうですね…やっぱり男の子なら栄太「却下!!」 「真桜、僕にいじめられたいの?」 「いえ……、言ってみただけです。」
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