prologue

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「うむ、ちゃんと言ったぞ。男なら自分が言ったことに責任を持たないといけない」 「本当に花梨さんと付き合うんですか!?」 「なんだ?私ではダメなのか?」 「いえ、そうではなくて花梨さんみたいな完璧な人とオレが釣り合わない気がして………。それにそんな軽い感じで付き合っていいんですか?」 「こうでもしないと光輝とは付き合えないと思ったからやってみたんだ。それに光輝はいい男だから私の方が釣り合ってないかもしれないぞ」 「いやいや、花梨さんの方が凄いですよ」 「まぁ、いろいろと問題があった気がしたがこれからよろしく」 「あっ、はい、よろしくお願いします」 暑くなってきた放課後のヘルプ部の部室でオレは一つ年上の姉的存在の花梨さんと付き合うことになった。 適当にしてきた質問に仕事をしながら適当に答えていたオレがいけないのか、それとも花梨さんがいけないのかはわからないがこれから先が不安で仕方ないのは何故だろう? 花梨さんのことは嫌いではないがもっと付き合うのを決めるのは真剣にやらないといけないと思ったのはオレだけなのか? まぁ、これからの学校生活が今までとはまったく違うものになるのは間違いないはずだ。
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