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相手が殴りかかってきたがそれを受け流し、足をかけて転ばせた。そのまま取り押さえればもう大丈夫だろ。
「離せぇ!!」
「無理です。離したら美琴さんに何をするかわかりませんからね」
オレがそう告げると警備員の人達が来てオレと代わってくれたので美琴さんに近寄っていく。
「美琴さんもう終わりましたよ」
オレが話しかけても返事はない。下を向いたままだからとりあえず顔を見るために下から覗きこんでみると美琴さんは泣いていた。この涙は安心したことで出てきたのか、もしくは恐怖から出てきたのかはわからない。
オレとしては前者であってほしいんだけどな。
「おーい!!光輝!!美琴!!」
タイミングよく来てくれたのは花梨さん、なのは先輩、夢先輩、明日香の四人だった。オレ一人だと泣いている美琴さんをどうしたらいいのかわからなかったら助かった。
「光ちゃん何したの!?美琴が泣いてるよ!?」
「あー、それにはいろいろと事情があって………」
「なぜ美琴を捜しに行った光輝が美琴を泣かせてるんだ?事情によっては斬るぞ」
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