明日を幸せにする彼女

変わる人と変わらない人

「みんなー!!早くおいでー!!」

「さっきまで車酔いで元気が無かった明日香とは別人みたいだな」

「元気になって良かったと僕は思うよ。やっぱり明日香ちゃんはあんなふうに元気で明るくないと似合わないからね」

「あんなに元気ならこっちの仕事をやってもらいたいですよ。明らかに準備したりする方が大変じゃないですか」

「僕は準備とか好きだから問題ないよ。それになのはが来るまでにパラソルとか準備しないとなのはの白い肌が日に焼けるじゃないか。それだけは防がないとね」

「薫先輩ってなのは先輩中心で動いてますよね？」

「僕はなのはがいなくなったら何もできないからね。それくらいなのはは僕のことを夢中にさせてくれるんだよ」

愛する人がいることを恥ずかしがらずに言えるのを見ると格好いいっていう印象を受けた。薫先輩はなのは先輩のことを理解しているし、なのは先輩も薫先輩のことを理解している。

もう二人は結婚してもいいんじゃないかと思ってしまう。あっ、薫先輩が結婚できる歳になったら籍を入れるって言ってたことがあったな。

「それより光輝君は好きな人はいないのかい？」

「オレにはいませんよ。この先誰かを好きになるとは思いますがその誰かが見つかるかが問題です」