始まりを告げる歌

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しばらくすると栞さんはやっとオレが美姫ちゃんに食事を与えていたことに気づいた。栞さんはその時に何回も謝ってきたがオレは気にしないでとしか言ってない。 誰だって集中したら周りが見えなくなることくらいあるからな。 「光君ってやっぱりYUKIの方が好きなの?」 「まぁ、二人のうちどちらかを選ぶとしたらそうだな。そんなことを今更聞いて何かあるのか?」 「光君ってあまりこんな人がいいって言わないからどんなタイプが好きなのかなって思ったから聞いてみちゃった」 「ふーん、そう言えばオレってそういうことはあまり言わないかもな。とりあえずYUKIの方が好きって言ったけどわかったことはあるのか?」 「わかったことは光君は綺麗な人より可愛い人を選ぶ傾向があることくらいかな」 「それしかわからないのかよ」 「しばらくはいきなりこんな感じで質問するからできるだけすぐに答えられるように考えておいてね」 とりあえず麗は再び映像を見ているが麗が突然すると言った質問の答えを考えるにはまずその質問がどんなものか知らないと無理があるだろ。
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