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メイドさんはすぐに部屋から出ていった。あまりに突然のことに頭が正常に働いてくれなかった。
すぐに紅茶を持ってきてまた部屋から出ていったところでオレはやっと琴音さんに話しかけた。
「あの人は誰なんですか?」
「あぁ、彼女は代々私の家に仕える一族の未唯(みゆ)だ。彼女は最近メイドの養成プログラムを終えて私の専属になったんだが私は一人暮らしだからこうして学園にいる時に来てもらって仕事をしてもらっている」
「琴音さんの家族って凄いお金持ちなんですね。普通ならメイドさんは雇えないですよ」
「まぁ、私が築き上げてきたものではないから偉そうにはできないがな。そろそろ時間か」
琴音さんはオレと話しながら時間を気にしているみたいだった。このあとに何か用事でもあるのかな?
「失礼します。お客様をお連れしました」
「タイミング良かったな。未唯もここに残っていてくれ」
「わかりました」
未唯さんは扉を開けて外で待っていたは人に中に入るように言っている。オレがいるのに誰かが来てしまったとなるとオレってやっぱりいらないんじゃないか?
琴音さんの考えがよくわからない。
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