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「やっぱり二人とも凄いな。でもオレはSANAがいいな。光輝はYUKIとSANAのどっちが好きなんだ?」
「あー、オレはYUKIだよ」
「そっかぁ。SANAじゃないのか。でもYUKIも確かに悪くない。SANAは美人、YUKIは可愛い。どちらも素晴らしい」
「おーい、戻ってこい」
「二人と出会うために生きてきたと言ってもいいくらいだ」
「ダメだ。全く話を聞いてないよ」
このままだとオレまでおかしくなりそうだからさっさと戻って室内で作業でもしてればいいだろう。
オレは頭を横に振ってから歩き出した。順平はしばらく放置しておけばすぐに追いかけてくるはずさ。
『光』
懐かしい声が後ろから聞こえたから歩くのを止めてすぐに振り返ってみる。しかし特に変わった様子はなく、順平もまだ一人で何かを語っている。
やっぱり変だな。オレの聞き間違いだったのかもしれない。
ここにいるわけないもんな。
オレはこのことは特に気にせずに来た道を戻っていく。しばらくしたら順平が追いかけてきたがあまり関わらないようにしていた。
この時既に物語は動き出していたがオレはその事に気づくことはなかった。
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