優しく希望を持った幼馴染み

始まりを告げる歌

確かにオレが優希にその気にさせなかったらこうなることはなかったと思う。でも俺もまさかデビューしてすぐに人気が出るとは思ってなかった。

そのせいで優希に多忙な生活をさせてしまっていることにも罪悪感がある。

本当なら普通の高校生活を送りたかったのもしれないのにオレがそれを狂わしてしまったのかもしれない。

優希はそんなに気にしてないとは言っていたがそれが本心なのかはわからない。

そんなことをいつまでも考えていても始まらないのでオレは中身を確認してみる。中には雑誌が二冊にディスクが三枚。タイトルのところにライブ、インタビューとテレビ出演、光専用って書いてあった。

二枚はわかるが三枚目の光専用ってのが気になってしょうがない。これは麗や栞さんには見せてはいけないってことだろ。

いったいどんな映像があるのかがわからないからかなり不安になってくる。でもそれと同時になんか特別なんだと感じてくる。

でもその前に先に麗と栞さんと美姫ちゃんと一緒にライブとかを見よう。

麗と栞さんに声をかけると二人はすぐに見るって言ってすぐに夕飯の用意を済ませていつでも見れる状態にしていた。

この時の二人がかなり凄かったのはオレと美姫ちゃんしかわからないだろう。