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春一は折り紙や色塗りが好きで、真実と一緒に遊んだ。
奈緒は折り紙よりもロボットや手足の動く人形のが好きだった、よく1人でロボットをバラバラにしては組み立てて遊んだ。
それ以外に時々春一がお触りごっこをしたがるので、付き合って遊んだ。
奈緒も最初はくすぐり合うだけの遊びだと、そう思っていた。春一は少しずつ触る場所や、触る代わりに舐めたりし始めた。
それでも奈緒は抵抗し無かった、春一は他に楽しみが無いのだと理解していたから、されるがまま遊んだ。
そして春一が保育園に通う様になってからは、柊一と、大人しか遊ぶ相手が居なくなった。
奈緒はお喋りが大好きで、誰とでも話をしたがった。
郵便局の配達員、時々車で来る野菜売りのおじさん、何かを売りに玄関に来た人…誰彼構わず家に上げたがった。
母はそんな奈緒に少し困ったりもした。
それでも奈緒が声を掛けて嫌がる大人などいなかったから、母は仕方なく家に入ってもらいご飯を出したり、お茶を出したりした。
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