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「周りに誰もいないわね。こんなにうまくいくとは思ってなかったかな」
「同感です。一人くらい歩いていても良かったのに誰もいませんでしたからね」
「なんかこれっていけないことをやってるからドキドキするね。こうした体験を通じて私達は結ばれていくんだと考えると同じ体験ができて嬉しいかも」
「そんなことを言ってるより早く車を出してください。誰かに見られたら終わりですからね」
「ぶー、光輝君ノリが悪いぞ。いいもん、私はやりたいようにやるから」
頬を膨らませて怒っているつもりみたいだけどオレからすると全然怒っているようには見えない。逆に子どもみたいだなって思ってしまう。
「じゃあ光輝君のご要望通り出発しますよ」
「桜ちゃんお願いします」
桜ちゃんの車に乗るのは初めてだけど本当に大丈夫だよな?
桜ちゃんが運転するなんて聞いたことがなかったから車に乗ってから不安になってきた。無事に着くことを願います。
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