教師と生徒

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「どう?私の運転は安心できる?」 「結構上手だと思います」 「よかった。すぐに降ろしてくれって言われたらどうしようかと思っちゃったよ」 桜ちゃんは笑いながらそう言ってるがオレとしてはかなり安心して乗ることができている。素人のオレではわからないけど運転が上手な方じゃないかな。 「それより桜ちゃんって結構遠くから通ってるみたいですね。もう三十分以上は走ってますよ」 「桜丘学園の近くだと生徒達に見つかっちゃうかもしれないし私がだらしなくなっちゃうかもしれないでしょ。だから少し離れたところに住んで時間に余裕を持つ行動をしないといけなくさせたの」 「あっ、考えがあってのことだったんですね。桜ちゃんだったらあまり考えないかなって思ってましたけどそんなことなかったみたいですね」 「人間適当にやろうと思ったらどこまでも適当になっちゃうよ。そんなことは私はダメだと思う。仕事とか任されたら責任を持って納得のいくまでやるのが一番だからね」 「桜ちゃんが教師らしいこと言ってるのに驚きです」 「あー、光輝君酷いよ。これでも真面目に答えてたのに………」
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