教師と生徒

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桜ちゃんに対してのこの気持ちが何なのかはまだわからないでいることになるだろう。 この気持ちのことを桜ちゃんに聞いてみてもたぶんちゃんとした答えは帰ってこないだろう。なんとなくわかる。 必要な物は揃ったみたいなので桜ちゃんが会計している間にオレは先に車に戻っているように言われたのでそうすることにした。 車に戻ってとりあえず座っているとオレはあることに気づいた。車の中って桜ちゃんの香りがするんだな。 別にオレにはそういう趣味があるとかじゃなくてただ単に気づいただけ。ほら、いつも近くにいるけど気づかないこととかあるじゃん。そういうことだよ。 「お待たせ。あれ?そんなに慌ててどうしたの?」 「な、何でもないです。いきなりドアが開いたからビックリしただけです」 「それならいいけど何か悩みがあったら私に言うんだよ。私は光輝君の担任でもあるんだから生徒の悩みを解決したいんだからね」 「ありがとうございます。その時はお願いしますね」 「よし、早い内に行こうか」
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