教師と生徒

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明らかに何かありそうだったオレの態度に特に何も言わずに車は動き出す。桜ちゃんのことだから何も聞かない方がいいと思ったに違いない。 そんな桜ちゃんの優しさを感じながら他愛のない話をしながら桜ちゃんの家を目指していく。 車を走らせて十五分くらいの場所にマンションがあったのでどうやら桜ちゃん家はここみたいだった。 すぐに車を駐車場に停めたらオートロックの扉を開けて中に入っていく。このマンションができて結構新しいみたいで中は綺麗だった。 「さぁ、こっちよ」 桜ちゃんに置き去りにされないについていくとエレベーターで三階まで上がり、エレベーターから一番遠い角部屋の玄関の前まで来た。 表札を見てみるとここが桜ちゃんの家で間違いないみたいだ。 「少し散らかってるけど我慢してね」 「お邪魔します」 靴を揃えてから中に入っていくと部屋の中はしっかり整理整頓されていて綺麗だった。
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